【微忙録】

明日の自分への覚え書き

めくるめく電子頁

電子書籍が便利である。

 

電子書籍

電子書籍とは、紙とインクを利用した印刷物ではなく、電磁的に記録された情報のうち、従来の書籍(雑誌を含む)を置き換える目的で作成されたコンテンツをいう。そのため目次、ページ送り、しおり、奥付など書籍としての体裁を整えたものが多い。再生には電子機器のディスプレイのほか、スピーカーが必要な場合もある。電子書籍はソフトウェアであるコンテンツだけを指すが、ハードウェアである再生用の端末機器(電子ブックリーダー)も重要な要素である。電子ブック、デジタル書籍、デジタルブック、Eブック、オンライン書籍とも呼ばれる。

(Wikipedia当該項目より)

 

ここ数年でタブレットの普及と訪れたこのコンテンツに、生活を支配されそうになっている。いや、既にされている。

書物を読みたい、買いたいが、いかんせんスペースは有限である。買ったものを古本屋に持ち込み売却することに関しては非常に抵抗があるくせに、蓋を開けてみると紙媒体に関して特段の拘りがあったわけでもない私には、すんなりと電子書籍に順応することができた。

ちなみに、書物などと高尚な表現をしているが、私の読書遍歴など漫画とライトノベルだらけである。

 

 電子書籍の利点としては、以下の点が挙げられる。

 

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桃太郎面接

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桃太郎はずんずん行きますと、大きな山の上に来ました。すると、草むらの中から、「ワン、ワン」と声をかけながら、犬が一ぴきかけて来ました。

桃太郎がふり返ると、犬はていねいに、おじぎをして、

「桃太郎さん、桃太郎さん、どちらへおいでになります」

とたずねました。

「鬼ヶ島へ、鬼の討滅に参ります」

「お腰に下げたものは、なんでございます」

「当社のきびだんごです」

「ひとつわたしに下さいな、お供をしましょう」

「犬さんを雇用する事は当社にとってどのようなメリットとなるとお考えですか」

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努力は必ず報われるか

表題の通りである。

「努力をすれば報われる」という言葉があるが、そもそも努力というものは何なのか、そこにいかほどの価値があるのか、今回はそんな、過程と結果の話である。

努力(どりょく)とは、目標を実現するために、心や身体を使ってつとめること。

広辞苑第五版 当該項目より

と、かの大辞典にも記されている、現代においてはこれが努力という行為の持つ一般的な定義と言っても差し支えないであろう。

努力とその結果については、基本的に以下の四つに大別することができる。

A...努力をして、成果(成功)に結びつく。

B...努力をして、成果(成功)に結びつかない。

C...努力をしていないが、成果(成功)に結びつく。

D...努力をしていないし、成果(成功)も得ていない。

努力というものは、目標を達成するための行為であるから、結果として何らかの成果を得る必要がある。

ここで問題となってくるのは、努力をすればするほど、つまり頑張れば頑張った分だけ、必ず自ずと結果が出てくるなどという事はない、ということだ。そんな法則があれば、世の中のどんな人間でも努力を惜しむことはないはずだ。

ではなぜ、努力をする人間、しない人間に分かれるのか?それは、努力という行為に必ずしも見返りがあるとは限らないと、誰かに教えてもらうまでもなく、経験から勘付いているからに他ならない。

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黒い黒い歴史

黒歴史を焼かねばならぬ。

新入社員として仕事に就くのに際し、生まれて初めての一人暮らしを余儀なくされた。故郷である大都会名古屋市を後にし、人外魔境東京都へと単身、居を移したのだ。東京都民というブランドを手に入れる代わりに、家族(主に愛猫)と離れた生活を強いられたのだ。とは言っても、他でもないこの私が関東圏の勤務を希望した張本人なのだが。

引越しをするにあたり、断捨離に断捨離を極め、私の二十余年は、段ボール箱にして凡そ六つ分に換算された。数年間触れもしなかったものから、大学で使っていたものまで、一切の感情を排して実用性の無いものを捨てまくったのだが、唯一、その機械的処理が及ばなかった物品がある。

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黒歴史ノート。地獄の蓋もかくやといった様相を呈している。

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新人研修というもの

四月もそろそろ終わりが近づき、世間が大型連休に思いを馳せるこの頃、私はというと四月の大半、都会の喧騒から離れ、長閑な土地で日々を過ごしていた。

新入社員研修である。

生来二十余年、多くに従い、流れに抗わない事を是とする私であるから、世の中の学生諸兄と同じく就職活動に励み、大学を出、新入社員として数多ある企業、そのうちの一つに身を連ねることになるのは帰結として当然であった。
今まで遊び呆けていた報いとしての、懲役四十年である。

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