【微忙録】

明日の自分への覚え書き

時を狩る

モンスターハンター:ワールド - PS4

 

1月26日に全世界同時に「MONSTER HUNTER WORLD」が発売された。

所謂モンハンと呼ばれるこのゲームシリーズは、私が中学生の頃にPSPと共に爆発的なムーブメントを起こした。当時、私の周りはモンハンをプレイしていない人間を探す方が困難であったように思い起こせる。
何せ、PSPのソフト売り上げを一位から三位まで圧倒的なスコアで埋めているのだから、PSP所持者はほぼ必ずと言って良いほどモンハンを経験していたことだろう。

 

私も中学一年の頃からポータブル無印(P1)をはじめ、ドはまりし、イベントクエスト欲しさに公衆のWi-Fiを探し歩いていた。学校の帰りにマクドナルドにたむろしつつ、4本の角を順番にクリアしてハンターランクを上げたものだ。

 

 


当時はまだネットを今ほど使える環境が無かったので、黒龍の存在もゲーム内同様口伝だった記憶がある。現実とココット村とのリンク具合でいえば当時が絶頂期であったかもしれない。
そして、鬼斬を担いで天と地の怒りを閃光ハメしていたのが私のMHPの最後の記憶である。

そして次作のMHP2nd。


大剣厨であった私は順当進化で太刀厨に変態し、得物は鬼斬破から鬼神斬破刀になっていた。クシャルダオラを毒閃光ハメし、ティガレックス2頭が争うのを雪山の頂上から見下ろし、資金が足りなくなったらATMことアカムトルムをガンチャリオットで討伐していた。

はきゅんことぶっ壊れ武器、覇弓レラカムトルムが生まれたのもこの作品だ。火山の高台から抵抗虚しいグラビモスをペチペチ射貫いていたのも鮮明に覚えている。


世の中で言葉を交わしたおばあちゃんランキングは、祖母とポッケ村村長がデッドヒートを繰り広げるであろう。

MHP2ndG


この頃はコンスタントに続編が出ていた。
我々が飽きるころには次の作品を出す、ロックマンシリーズをはじめ、CAPCOMには人生を支配されてしまっていて一向に頭が上がらない。
ただ、

 

春休みが終わったらみんなでモンハンをしよう、それまでにHRを出来るだけ上げておこう、あいつら驚くかなぁ

 

などと息巻いていたら、

 

誰もが最高の相棒、悪魔猫(攻撃力50000超え、どのモンスターも数撃で沈む、むしろハンターがオトモ)と共に崩竜ウカムルバスを乱獲していた

 

ため、みんな各々粛々と狩りをし、2ndほどの熱狂具合とはいかなかった。


鬼神斬破刀は鬼哭斬破刀・真打になった。

使いどころはそんなになかった。

モンスターも私も哭いていた。

 


MHP3rd


TriはWiiを持っていなかった都合上プレイしておらず、PSPで出たら買うわ」ルートに突入。同じような境遇の方は多かったのではないだろうか。

その上発売年は受験勉強真っ只中。PSPで出たらプレイするとは言ったものの、

さすがに将来と天秤には掛けられぬ

と、狩人よりも学生が全面に出てしまう貧弱精神により、受験が終わる頃までお預けとなった。

 

結局、男4人で行った哀しき卒業旅行では、悪天候もあって旅館でずっと3rdをプレイしていた記憶がある。和風の世界観と闇夜に雷光を纏うジンオウガというコンセプトは酷く格好良かった。


MH4からMHXXまで


ナンバリングが据え置きから携帯機に移行し、3DSを持っていなかったのと、

モンハンはPSPでやってこそだ、というような謎のこじらせ方

をしてしまったおかげで、全くプレイしていない。高低差や操虫棍、狂竜化といった新要素。Wi-Fiを介したインターネットプレイなど、今となれば意地を張らずにやっておけばよかったと思う。結局ポケモンやりたさに3DSを所持してる現状を鑑みると、己の意思の弱さというか一貫性のなさに辟易する。
これではただのSONY信者にもなれていないではないか。


MHW
そして今作。
PlayStationでモンハンがプレイできる。
数年間溜まったモンハン欲求。
グラフィックの進化。
社会人になっても思いのほか有り余る時間、同じような哀しき友人。


買わない理由がない。

発売日から暇さえあればログインし、いつでもいる仲間たちとひたすら駄弁りながらゲームをする。HRは150を超え、欲しい装飾品が出ないとマカ錬金おばさんに悪態をつく。

モンスターカスタマーワールドだ。

果たしてこれが、20代も半ばの社会人の生態なのか。

狩られるべきは私なのではないか?


まさか10年以上たった今も当時のメンツでモンハンをプレイしているとは思いもしなかったし、10年前の自分に、未来のお前はまだマカライト鉱石で一喜一憂している、と言ってもきっと信じてはくれないだろう。

全くもってごめんなさいである。

 

今日もまた、アステラへ帰らなければ。